メーカー製のパソコンの多くは最初からOSがインストールされた状態になっており、必要な設定をするだけで準備が完了することが多いです。しかし、システムディスクをssdに交換する場合は、手動でOSをインストールすることになります。導入方法はOSごとに異なりますが、どのOSもひと昔前と比べて誰でも簡単に作業ができるように整えられており、時間は多少かかりますが面倒臭さは少なくなっています。
ssd交換後、インストールメディアを挿入した状態で電源を入れると、ssdではなく挿入したメディアからデータが読む込まれます。最初にインストールをするディスクの選択や、パーティションの作成・フォーマットの作業があり、これらが終わるとOSを構成するファイルのコピーやソフトの導入が始まります。これは時間がかかるものなので、気長に待ちましょう。
ファイルのコピーが終わると、ユーザーアカウントや使用言語などといった基本的な設定をしていくことになります。これが終わると操作可能な状態になるので、追加の設定をしたり、自身が必要だと考えているソフトウェアを入れるなどをしていきます。これらがすべて終わったら、インストール作業は完了です。
hddなどからssdに交換する場合、データを移動やコピーすることになりますが、OS用の場合はクリーンインストールが選択肢になるのではないでしょうか。
クリーンインストールは文字通り、クリーンな状態にOSをインストールすることで、古いファイルや設定を引き継ぐことなくssdを使い始められます。設定をやり直す必要があるので、そこが手間といえば手間ですが、ssdのデータをクローンして交換する場合と比べて不具合が起こりにくいのが特徴です。クローンだと互換性に不具合が生じたり、一見正常に動作しているように見えても、ところどころに不自然な点が見られることがあります。ssdはどのように使っても快適なスピードを提供してくれますが、OSを新たに入れ直すことで、本来の性能が引き出されたり活きてきます。パソコンのパーツを更新するなら、気分を一新する意味でも手間を惜しまず、クリーンな状態から新しい環境を構築してみるのが良いのではないでしょうか。